草津温泉 外湯めぐりの基礎知識|定番の6つの施設や源泉の種類を解説
古くから湯治場として栄えてきた歴史ある草津温泉。せっかく草津に足を運んだのならば、温泉を堪能したいものです。今回は、草津温泉の外湯めぐりのポイントや、源泉の基礎知識を解説します。草津温泉では散策や食べ歩きも人気ですが、ぜひ外湯めぐりも楽しんでみてはいかがでしょうか。それぞれの源泉の違いを知ることで、より深くその魅力を味わえます。
草津温泉 外湯めぐりの基礎知識
①6つの主要な源泉
草津温泉には「万代鉱源泉」「湯畑源泉」「白旗源泉」「地蔵源泉」「西の河原源泉」「煮川源泉」といった6つの主要な源泉があり、外湯によって引かれているお湯が異なります。源泉により特徴が異なりますが、基本的に強酸性で、温度も高め。「恋の病以外なら何でも治す」と言われてきた、強力な殺菌力で多くの効能があります。
②草津温泉の共同浴場
草津温泉の温泉街周辺には湯畑を中心に十数もの「共同浴場(共同湯)」が点在しています。共同浴場は観光用ではなく、地元の人の生活のために設置され、地元の人たちが管理利用しているお風呂です。街に溶け込んでいくつもの共同のお風呂がある風景は、草津の人々にとって温泉がとても身近であることを感じさせてくれます。
そんな共同浴場のうち、観光客でも入浴が可能なものがあります。「草津三湯」と呼ばれる大浴場や大型露天風呂のある有料の日帰り温泉施設が3つ、そして、無料の共同浴場が3つです。
草津三湯
- 御座之湯(湯畑源泉と万代鉱源泉)
- 西の河原露天風呂(万代鉱源泉)
- 大滝乃湯(煮川源泉)
無料の共同浴場
- 白旗の湯(白旗源泉)
- 千代の湯(湯畑源泉)
- 地蔵の湯(地蔵源泉)
草津三湯は「草津三湯めぐり」として、外湯めぐりの定番となっています。それぞれ入場料が異なりますが、「ちょいな三湯めぐり手形」という三湯がお得にめぐれる入湯手形もあります。
無料の共同浴場もひっそりと街に溶け込む佇まいに風情があり、こちらも外湯めぐりで人気です。基本的には地域の方の共同浴場なので、マナーを守り、「もらい湯の心」を忘れずに利用しましょう。
③入りすぎには要注意。1日3回までを目安に
せっかくの草津温泉外湯めぐり。全制覇を目指したいところですが、入りすぎには注意が必要です。草津温泉のお湯は強い殺菌力が特徴で、温泉療法にもすぐれた効果を発揮しますが、何度も入浴すると体に負担がかかって逆効果なんだとか。1日3回程度を目安にプランを組みましょう。
それでは草津三湯の御座之湯、西の河原露天風呂、大滝乃湯、無料の共同浴場の白旗の湯、千代の湯、地蔵の湯の6つについて詳しくご紹介します。草津温泉の外湯めぐりの計画にお役立てください。
草津温泉外湯めぐり①御座之湯(湯畑源泉と万代鉱源泉)

草津温泉のシンボルである湯畑のすぐそば、という絶好のロケーションの日帰り入浴施設「御座之湯(ござのゆ)」。
かつて源頼朝公が狩りの際に腰掛けた(御座した)石がこの地にあったという伝承からその名が付いたとされる歴史ある名湯を再現しており、江戸から明治にかけての趣を現代に伝える木造建築です。館内には「木之湯」と「石之湯」の2つの浴室があり、日替わりで男女が入れ替わります。また、2階には広々とした畳敷きの休憩室があり、湯上がりに湯畑を眺めながらゆったりとくつろぐことができます。
御座之湯の最大の魅力は、草津を代表する2つの源泉、湯畑源泉と万代源泉を一度に楽しめるところです。
・湯畑源泉について
草津温泉の中央に位置する湯畑から毎分約4,000Lもの湧出量を誇る、温泉街のシンボルともいえる湯畑(ゆばたけ)源泉。万代鉱源泉に比べると肌当たりが柔らかく、まろやかなお湯です。
- 泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
- pH:約2.08
- 温度:約55.7℃

・万代鉱源泉について
万代鉱(ばんだいこう)源泉は、1970年に硫黄採掘の坑道から噴出した比較的新しい源泉で、源泉は草津温泉の山の中にあります。(※立入禁止柵があり実際に足を運ぶことはできません。)
非常に酸性度が強く、殺菌力に優れています。その刺激の強さと高い温度から「これぞ草津の湯」と感じるファンも多く、草津温泉の源泉の中でも圧倒的な湧出量を誇ることから、多くの旅館や外湯へ配湯されています。
- 泉質:酸性-塩化物・硫酸塩温泉
- pH:約1.70
- 温度:約95.4℃。
御座之湯
- https://onsen-kusatsu.com/gozanoyu/
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津421Google Mapsで見る
- 4/1~11/30 7:00~21:00(最終入館は20:30まで) 12/1~ 3/31 8:00~21:00(最終入館は20:30まで)
- 無休(ただし、メンテナンスによる休館あり)
草津温泉外湯めぐり②西の河原露天風呂(万代鉱源泉)

草津温泉の定番散策スポット、「西の河原公園」を奥へと歩いた先にある「西の河原(さいのかわら)露天風呂」。男女あわせて約500㎡もの広大な面積を誇り、360°豊かな自然に囲まれた抜群の開放感の中で、源泉掛け流しの湯をゆったりと堪能できます。夜には奥に見える丸山がライトアップされ、幻想的な雰囲気に。毎週金曜日(17:30~20:00)は男性露天風呂が混浴となります。
使用されている源泉は、西の河原源泉ではなく、御座之湯などと同じ万代鉱源泉です。実は、外湯めぐりできる施設で西の河原源泉に入れる場所はありません。西の河原源泉は、西の河原公園に湧き出すお湯に触れて楽しむことができます。
・西の河原源泉について
西の河原(さいのかわら)源泉は、「西の河原公園」内のいたるところから湧き出している源泉の総称。河原のあちこちから湯けむりが立ち上がり、温泉の川となって流れる光景は、草津温泉を代表する景勝地のひとつとして知られています。
- 泉質:酸性-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
- pH:約2.08
- 温度:約49.3℃

西の河原露天風呂
- https://onsen-kusatsu.com/sainokawara/
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津521−3Google Mapsで見る
- 4/1~11/30 7:00~20:00(最終入館は19:30まで) 12/1~3/31 9:00~20:00(最終入館は19:30まで)
- 無休(ただし、メンテナンスによる休館あり)
草津温泉外湯めぐり③大滝乃湯(煮川源泉)

「大滝乃湯(おおたきのゆ)」は、古くから草津に伝わる伝統的な入浴法「合わせ湯」を体験できることで知られる日帰り温泉施設です。「合わせ湯」は、温度の異なるいくつかの浴槽を、ぬるい湯から順に巡ることで体を徐々に慣らしていく入浴法。これにより、草津の高温で力強い源泉の効能を最大限に引き出しつつ、体への負担を抑えて入浴することができます。
温泉街の中心から少し離れた落ち着いた場所にあり、湯畑から坂道を5分〜10分ほど歩いた場所に位置しています。館内には開放感あふれる露天風呂や広々とした大浴場、さらにはサウナや食事処、休憩スペースも完備されており、ゆったりと過ごせるのが魅力です。
使用されている源泉は別名「美人の湯」とも呼ばれる「煮川源泉」です。
・煮川源泉について
煮川(にかわ)源泉は、草津温泉の主要源泉の中でも特に希少で、高温で柔らかなお湯が特徴です。
- 泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
- pH:約2.1
- 温度:約51.6℃
大滝乃湯では通常は無色透明ですが、毎月第2、第4土曜日は、配湯管に付着した成分が剥がれ落ちることでお湯が白く濁る「白濁の日」があります。この現象は非常に珍しく、運良くこの日に大滝乃湯を訪れることができれば、普段とは異なる乳白色の情緒豊かな湯を楽しむことができます。
大滝乃湯
- https://onsen-kusatsu.com/ohtakinoyu/
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津596−13Google Mapsで見る
- 9:00~21:00(最終入館は20:00まで)
- 無休(ただし、メンテナンスによる休館あり)
草津温泉外湯めぐり④白旗の湯(白旗源泉)

草津温泉で最も大きな無料の共同浴場である「白旗の湯」。地元の方々や観光客に広く愛されており、草津の歴史と湯の力を肌で感じることができるスポットとなっています。
・白旗源泉について
白旗(しらはた)源泉は、源頼朝が発見したと伝えられる歴史ある源泉で、明治時代に源氏の旗印である「白旗」にちなんでその名が付けられました。
湯畑のすぐそばに湧出ポイントがあり、数ある草津温泉の宿泊施設でも10軒ほどしか引湯していない希少価値の高い源泉です。
- 泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
- pH:約2.06
- 温度:約55.5℃

白旗の湯
- https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/kankou/1097.php
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津417-1Google Mapsで見る
- 8:00 ~23:00 ※午前中を中心とした掃除の時間には入浴不可。
- 無休
草津温泉外湯めぐり⑤千代の湯(湯畑源泉)

湯畑から小路を入った場所にひっそりと佇む無料の共同浴場「千代の湯」。周辺には老舗旅館の松村屋旅館などが並び、歴史ある温泉街の風情を味わうことができます。
使用されている源泉は湯畑源泉です。
千代の湯
- https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/kankou/1098.php
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津367−4Google Mapsで見る
- 6:00~23:00 ※午前中を中心とした掃除の時間には入浴不可。
- 無休
草津温泉外湯めぐり⑥地蔵の湯(地蔵源泉)

近年、再開発が進み、新たな人気スポットとなっている裏草津に位置する共同浴場「地蔵の湯」。目の前には足湯、顔湯などがあり、手軽に地蔵の湯を楽しめるようにもなっています。
・地蔵源泉について
地蔵源泉は、温泉街の少し奥まった場所に位置する地蔵堂の脇から湧き出している源泉です。古くから眼病に効くと言い伝えられており、源泉のすぐ脇には「目洗い地蔵」が祀られています。お湯はわずかに白濁しており、肌に吸い付くような柔らかな浴感が特徴です。
- 泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
- pH:約2.05
- 温度:約53.0℃
地蔵の湯
- https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/kankou/1099.php
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津299Google Mapsで見る
- 8:00~22:00 ※午前中を中心とした掃除の時間には入浴不可。
- 無休
まとめ
今回ご紹介した草津温泉の外湯めぐりの定番、日帰り温泉施設の草津三湯(御座之湯、西の河原露天風呂、大滝乃湯)と、観光客でも入ることができる共同浴場(白旗の湯、千代の湯、地蔵の湯)は、どれも湯畑を中心に歩いてめぐることができ、散策も一緒に楽しめるのも魅力です。草津温泉を訪れたら、ぜひ温泉の魅力をたっぷりと味わい、草津の歴史や文化を感じてみてください。
